こんにちは!共働き世帯専門コンサルタントのさこーちゃんです。
お散歩ですが、続いていますよ笑。2~3日に1回のペースですが。
今朝もお散歩してきました。少し早歩きで40分。汗ばむ程度で、とても心地よかったです。
さて今回は、「共働き夫婦のマイホーム~その2」と題して、
「マイホームは資産?」という話をしますね。
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賃貸vsマイホーム
マイホームの購入を検討する時、こんなふうに考えませんか?
「賃貸アパートの家賃を毎月8万円払っているのはもったいない。
同じくらいの支払いであれば、マイホームを購入したほうがいいのではないか。」
住宅営業マンからも、このような言葉を聞くでしょう。
「賃貸は毎月8万円を垂れ流しているようなものです。
マイホームは住宅ローンの支払いが終われば、家賃がかかりません。
しかも、あなたのものです。マイホームは資産になりますよ。」
そのように言われると、「マイホームは資産」と思うでしょう。
マイホームは資産?
そもそも「資産」とは何でしょうか?
少しだけ会計の世界の話になりますが、貸借対照表で表すと、
確かにマイホームは「資産」になります。
しかし、マイホームという「資産」が発生すると同時に次のどちらかも発生します。
- 「資産」が減る
- 「負債」が増える
①のケースは、例えば3,000万円のマイホームを全額現金で購入した時です。
3,000万円の現金という「資産」が減り、マイホーム(不動産)という「資産」が増えます。
3,000万円の現金が不動産に振り替わっただけで、資産は増えていません。
かつ、3,000万円の現金は何年経っても銀行においておけば、3,000万円のままですが、
不動産の価値は毎年減少していきます。すなわち、「資産」は減少していきます。
②のケースは、例えば3,000万円のマイホームを全額住宅ローンで購入した時です。
3,000万円の住宅ローンという「負債」が増え、マイホーム(不動産)という「資産」が増えます。
こちらは、住宅ローンという「負債」を減らしいくには、同じ金額の現金という「資産」が必要になります。
よって、こちらも不動産の価値は毎年減少していくので、「資産」は減少していきます。
つまり、「マイホームは資産になる」は、正しくもあり、間違っていると言えます。
マイホームという不動産は会計上の区分けとして「資産」と言えますが、
マイホーム=プラスの財産とは言えないのです。
マイホームは購入した瞬間に損をする
例えば、3,000万円の新築マンションを購入したとしましょう。
この3,000万円の新築マンション、本当の価値はいくらだと思いますか?
本当の価値とは原価、すなわちこの新築マンションを建設するのにかかった費用のことです。
ざっくり言うと、マンションの原価率は70~75%です。
逆に言うと、25~30%がマンション販売会社の儲けになります。
仮に、新築マンションを購入して一度も住むことなく、すぐに中古市場にマンションを売り出してみても、
購入価格の2割以上差し引いた価格(この例の場合2,400万円程度)でしか売れないでしょう。
※もちろん不動産は買主と売主のニーズがマッチした金額で売買されるので、3,000万円で売れることもあり得ます。
つまり、新築マンションは買った瞬間に2割以上損をする買い物だと言えます。
こういった点からも、「マイホームは資産」と言えるでしょうか。
マイホームは〇〇の対価
「マイホームは買うべきではないのか?」
という声が聞こえてきそうですが、私は10年前(36歳の時)に新築で戸建住宅を買いました。
もちろん住宅ローンも組みました。
私は決してマイホームを持つべきではないと主張しているのではありません。
共働き夫婦がマイホームを持つ時、考えて欲しいことが2つあります。
- どうしてマイホームが欲しいのか
- いつマイホームを持つべきか
①は、マイホームを持つ理由です。
資産になるかとか、賃貸は損だとか、賃貸家賃と同じくらいのローンであれば大丈夫とかで、
マイホームを持つのはオススメしません。
私は、マイホームとは「楽しい空間」を買うことだと思っています。
共働き夫婦は忙しいです。お互い朝から晩まで働き詰め。もし子どもがいれば、子どもと過ごす時間も限られます。
そんな家族との貴重な時間を、より充実させるための「楽しい空間」を買うことが、マイホームを持つことだと考えます。
ですから、経済合理的には損かもしれませんが、「楽しい空間」の対価だと考えると良いと思います。
だからこそ、「マイホーム=楽しい空間」にどれくらいの金額を費やすかは慎重に考えるべきだと思います。
②は、マイホームを購入するタイミングですが、第一子が小学校入学前の時期がベターだと思います。
結婚して間もない時期は、まだ収入に余裕がない時期でしょう。また、夫婦二人で外でお金を使うことも多いでしょう。
仮に、第一子が生まれた時も、出費が増加したり、育児のため夫婦どちらかの収入が一時的に減ることも想定されます。
第一子が小学校に入学する頃には、収入も支出も安定し、かつ子どもの教育環境もリアルに考える時期でもあるため、最も良いと思います。
因みに、子どもがいる場合、せいぜい一緒に生活するのは20年程度でしょう。
この20年間を「楽しい空間」で過ごすための対価がマイホームではないでしょうか。
決してマイホームは資産、財産ではないと思うのですが、いかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~毎日頑張っているあなたへ~
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